キリン、免疫ケアを旅で提唱 観光団体と全国規模の推進運動 鎌倉市など賛同
2022.12.12 00:00

キリンホールディングスは鎌倉市観光協会など24都道府県の39観光関係団体と連携し、免疫ケアの習慣化を促すことで旅行に安心のインフラを提供する全国規模の推進運動を始めた。健康な人の免疫機能の維持に効果のある機能性表示食品「プラズマ乳酸菌」シリーズを観光客など6万人に無料で配布して呼びかける。観光地側でも活動への参加を通じて免疫ケアへの意識を高め、関係者自らが取り組む様子を旅行者や地域に発信する。
キリンは27年までの長期経営構想に基づき、ヘルスサイエンス領域の規模拡大に取り組むなか、免疫を最重点領域に位置付けている。免疫ケアを新たな習慣として浸透させるため、旅行に着目した。
対する観光業界は、10月からの水際対策緩和や全国旅行支援の開始などで旅行機運が高まりつつある。一方で、旅行者と受け入れる観光地の双方に多くの人の往来や感染リスクに不安を抱く声がある。そこで、これからの旅行には健康不安がない安心な状態が継続していることが業界の回復に必要不可欠との考えに基づき、今回のプロジェクトを立ち上げた。
プロジェクトリーダーを務める鎌倉市観光協会の大津定博専務理事は、鎌倉市はオーバーツーリズムの問題を抱え、住民の高齢化率が高いことも、観光客の往来が増えることに対する重い課題だったとする。旅の安心を継続できる取り組みを模索するなか、免疫ケアの必要性に気づいてキリンとの協業に至り、多くの観光団体に声をかけた。
運動に参加する旅館などでも、免疫ケア商品と組み合わせた独自のサービスを提供する。キリンは中長期的に協働団体の拡大や免疫ケアに関する情報・商品の提供を続けていく。
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