商船三井、クルーズ船2隻建造へ にっぽん丸上回る規模 25年以降は新造船ラッシュ
2022.12.05 00:00

商船三井は新たに外航クルーズ船2隻を建造する。現在は商船三井客船が運航する「にっぽん丸」(2万2472トン、乗客定員449人、客室199室)のみだが、日本のクルーズ市場が今後拡大していくと予測し、安定したサービスを行える体制を整える。
日本船社のクルーズ事業は、日本クルーズ客船が23年1月を最後に撤退することを表明したばかり。一方、郵船クルーズは飛鳥Ⅱに続く2隻目の新造船デビューを25年に予定しており、商船三井の新造船が加われば、現在の3社3隻体制から供給が増える見通し。
第1船は27年ごろの就航を目指す。日本籍船として商船三井または同子会社が保有し、商船三井客船が運航を担う。2隻ともにっぽん丸を上回る3万5000トン級。日本の離島や小さな港に入港できる規模ながら、世界一周など長期外航クルーズに対応できる設備を備える。にっぽん丸は建造から30年がたつが、退役は決まっておらず、3隻並行して運航される可能性もある。
なお、にっぽん丸は12月15日から48日間のモーリシャスクルーズを予定している。日本の国際クルーズ再開第1号。現在250~300人程度の予約があり、さらに上積みされる見通し。
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