公取委、エクスペディアの改善策認定 最安値問題にひと区切り

2022.06.13 00:00

 公正取引委員会はエクスペディアが提出していた独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いを改善する「確約計画」を認定した。宿泊施設に対して競合サイトと同等かより安くするよう条件付けしていた行為を取りやめ、その旨の宿泊施設への通知、社内への周知徹底、独禁法の遵守についての従業員研修を行うなどの内容。公取委は、認定した計画が守られれば公正な競争環境の早期回復が図られるとの判断から、独禁法の違反認定はしない。契約には、宿泊施設の公式サイトと同等かより安い料金を提供する条項も盛り込まれていたが、形骸化しており、対処の対象外とした。

 公取委は19年4月、不公正な取引方法(拘束条件付取引)の規定に違反する疑いで、楽天トラベル、ブッキング・ドットコム、エクスペディアを運営する各OTA(オンライン旅行会社)に立ち入り検査を行った。いずれもサイトに掲載する宿泊施設に対して、競合サイトと同等かより安い料金とするよう拘束条件を付けていた。

 その後の調査なども踏まえ、楽天トラベルとブッキング・ドットコムはすでに再発防止策を盛り込んだ確約計画を提出し、公取委から認定を受けている。エクスペディアの計画認定により、立ち入り検査から始まった一連の動きはひとつの区切りを迎えたことになる。

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