阪急阪神HD、梅田エリアを大規模再開発 国際観光拠点へ

2022.06.06 00:00

 阪急阪神ホールディングス(HD)グループは、大阪梅田エリアの価値向上に向けた構想「梅田ビジョン」を策定した。西日本最大の交通結節点であり、グループ最大の事業拠点である同エリアで保有する資産の建て替えなどを計画的に進める。新産業創出拠点と国際観光拠点としての都市機能を備え、国際的な競争力を高める。

 25年の大阪・関西万博開催や29年の開業を目指す大阪IR(統合型リゾート)構想により、海外から大きな注目を集めていることが背景にある。大阪市が国のスーパーシティ型国家戦略特別区域に指定され、大阪府・市などが国際金融都市OSAKA戦略を発表したことなども追い風となっている。

 開発は、梅田1丁目1番地に2月に開業した大阪梅田ツインタワーズ・サウスに続き、うめきた2期地区(24年夏ごろ先行開業)、芝田1丁目(時期未定)の3段階で進める。大阪梅田ツインタワーズ・サウスはオフィスゾーンと阪神梅田本店、大型カンファレンスから成る複合施設。うめきた2期地区では、海外からのビジネス・観光客を受け入れる3つのホテルや、大型国際会議を開催できるMICE 施設を建設する。芝田1丁目では、大阪新阪急ホテルと阪急ターミナルビルの建て替えや、阪急三番街の全面改修を行う。

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