産学連携で三島市の宿泊商品開発 日大生が念入り調査 就職支援の意図も

2022.05.30 00:00

パンフレット用の料理写真の撮影を行う日大生

 日本大学国際関係学部矢嶋ゼミナール、富士山三島東急ホテル、伊豆箱根鉄道の3者は、産学連携で企画した2つの宿泊プランの販売を開始した。観光を学ぶ同ゼミは昨年から、宿泊者向けに市内や市周辺を巡るマップを作成するなど、連携してきた。宿泊商品の企画もその一環。

 主たるターゲットは三島市近隣在住者。コロナ禍の事情も鑑み、眺望の良い個室利用や地元食材などにこだわった。「畳のお部屋で楽しむ和風アフタヌーンティープラン」では、静岡を代表する4種類のお茶と和のスイーツが楽しめる。「親子で楽しむ鉄道プラン」は鉄道が見える客室を使用。駅弁風の朝食をはじめ、三島駅駅員との記念撮影など、鉄道好きにうれしいコンテンツも盛り込んだ。

 ゼミには観光業界や自治体への就職を希望する者が多い。就職試験や就職後に役立てて自信を持ってもらえるよう、半年以上にわたり、学生自身がホテルへの視察やプレゼンテーションなどを重ねて実現に至った。

【あわせて読みたい】白山市で顔パス決済実証実験、金沢工業大学が産学連携 ジャルパックと日大、産学連携で観光の遠隔授業 川崎・多摩区が独自企画の謎解きゲーム、明大サークルと産学連携で 大正大学グループ、巣鴨の地域活性化 商店街でアンテナショップ運営

関連キーワード