法人旅行のトリップアクションズ、独TMC買収 欧州での地位確立へ
2022.03.07 00:00
企業の旅行・経費管理プラットフォームを運営するトリップアクションズは、独ベルリンを拠点とするコムトラヴォ(Comtravo)の買収を通じて欧州での存在感を高めている。コムトラヴォはドイツ、オーストリア、スイス、スカンジナビアで包括的な法人旅行管理サービスを提供するトラベルマネジメントカンパニー(TMC)。この買収により、トリップアクションズの事業の半分が欧州大陸と英国で占められることになる。なお、契約条件は明らかにされていない。
トリップアクションズは世界94カ国で7500社以上を顧客に持ち、合計60億ドル近くの旅行予算を管理している。鉄道や格安航空会社など、コムトラヴォが取り扱う商材と専門知識と在庫が欧州市場のリーダーとしての地位確立に役立つと見込んだ。加えて、請求とVAT(付加価値税)に関するテクノロジーもコストと時間の節約につながるとみている。
同社は過去1年間で欧州市場に4億ドル以上を投資した。これにはハイエンド旅行管理会社の英リード・アンド・マッケイの買収が含まれる。昨年12月にはルフトハンザグループと共に、中小企業向け予約・管理プラットフォームの共同ブランドを発表した。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「https://www.phocuswire.com/tripactions-moves-deeper-into-europe-with-comtravo-acquisition?utm_source=eNL&utm_medium=email&utm_campaign=Daily&oly_enc_id=7798E1381467C7B」
【あわせて読みたい】法人旅行のトリップアクションズ、コロナ下でも成長持続 経費管理事業も好調 トリップアクションズが初の企業買収、法人旅行の新興企業躍進 流動するビジネストラベル M&A加速で勢力図に異変
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
-
?>
-
「観光が怪物にならないために」 JARTAが警鐘 産業に自覚と責任促す
?>
-
さとゆめ・HIS、新事業が本格始動 まず4自治体と協定 人口2000人規模の村など
?>
-
クルーズプラネットがB2B強化 全国でコンソーシアム形成へ
?>
-
JTB、楽天、ブッキングがサステナブルな旅提唱 共同ブースで呼びかけ
?>
-
大日本印刷、ホテルの書店開業を支援 第1弾は札幌の温泉宿
?>
-
観光庁、候補DMO制度を廃止へ 登録要件厳格化で 25年4月にガイドライン
?>
-
クルーズ拡大は企業連携が要 販売システム提供や共同仕入れで
?>
-
森トラスト、独自色でホテル事業拡大 歴史的建造物を再生 国立公園には慎重姿勢
キーワード#BTM#新着記事
キーワード#業務渡航#新着記事
キーワード#法人旅行#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
水上温泉、3年目の廃墟再生マルシェに4400人 旧一葉亭の施設生かし
-
日米観光交流年で旅行企画コンテスト、父と息子の宇宙旅が大賞 シンポジウムで需要回復議論も
-
『ポトスライムの舟』 夢を買う側に思いをはせて
-
韓国パラダイスシティ、日本からのMICE誘致に注力 初のイベントで訴求
-
「観光が怪物にならないために」 JARTAが警鐘 産業に自覚と責任促す
-
トラベルリテラシー 旅する力を育てよう
-
さとゆめ・HIS、新事業が本格始動 まず4自治体と協定 人口2000人規模の村など
-
訪日消費の詳細データ開放 観光庁、企業やDMOの戦略策定に
-
8月の免税売上高、伸び鈍化 購買客数も成長率40%台に
-
地銀の相互観光誘客、連携が拡大 3行で瀬戸内ツアー 地場産業に光