ホテル業界、人手不足であの手この手 ロボット活用から紹介料上乗せ

2022.03.07 00:00

 ホテル経営者は長期にわたる労働力不足に直面し、運営の維持に苦労している。コロナ禍が生み出した新たな需要を満たすことが難しい状況だ。

 そんな課題に対し、2月11日にシリコンバレーに開業したAC ホテル・サニーベール・モフェット・パークはロボットを導入した。タオルなどアメニティーのほか、ウーバーイーツなどから配達された品物も運べる。マイク・レーマン総支配人は、「ロボットの利用は人間を機械に置き換えることではない。労働力をより効率的に活用し、スタッフを彼らの職にとどめ、ゲストと向き合うこと」と語る。事実、スタッフの採用を急ぎ、紹介料を増やした。

 米国ホテル& ロッジング協会(AHLA)の10月の調査によると、ホテルの94%が人員不足で、47%が「深刻な人員不足」だった。AHLA 財団はホスピタリティー業界の採用を促進するため、全国的な広告キャンペーンを初めて後援。検索可能な職業情報データベースを備えたウェブサイトを立ち上げた。

 ホテル運営会社は賃金の引き上げや紹介ボーナスの提供、スタッフ維持の強化などの施策を加速させている。テラピン・ホスピタリティーでは最近、採用面接に誰も現れなかったため、アシスタントマネージャーの給与を5万5000ドルから7万ドルに引き上げた。ソネスタでは、社内に採用部門を設けてインセンティブを引き上げた結果、採用の30%が従業員の紹介によるものだったという。


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「HOTELIERS HIT BY LABOR SHORTAGE HAVE ROBOTS IN THEIR TOOLBOX」

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