グローバル、訪日旅行に本格参入 アルパインと共同プロジェクト立ち上げ
2021.11.15 00:00

グローバルユースビューローは訪日旅行事業に本腰を入れる。アルパインツアーサービスと提携し、共同プロジェクト「ACT JAPAN」を立ち上げた。日本人の海外旅行を事業の柱とするが、新型コロナウイルスの感染拡大による出入国規制で需要が消滅し、激変した事業環境に対応する。経済産業省の事業再構築補助金の支援対象に採択された。
グローバルはこれまで、海外旅行事業で取引のある海外のパートナー企業の依頼を受けて訪日旅行の手配を行うにとどまっていた。しかし、海外旅行を取り巻く環境の変化に伴い、訪日旅行分野でも本格的な事業展開を図る方針で、同社と同様に海外旅行を主力事業としながら訪日旅行事業の強化を目指すアルパインと考えが一致。共同ブランドで対外的なアピール強化と販売促進に取り組むこととなった。
共同プロジェクトでは、欧米の富裕層を中心に人気が高いアドベンチャートラベルを手掛けていく。ブランド名は「Adventure Culture Travel」の頭文字から取った。グローバルの柴崎聡代表取締役社長は、「(アルパインは)日本全国の登山ガイドのネットワークを持つなど、トレッキングやアドベンチャー体験に強みがあり、一方で当社は食や文化の体験コンテンツを提供できる」と2社協業の強みを語る。
10月に日本政府観光局(JNTO)がオンラインで開催した欧米豪・中東富裕旅行市場向け商談会「ジャパン・ラグジュアリー・ショーケース」に参加し、プロジェクトを始動した。訪日の小グループ旅行者を対象とするウェブサイトも立ち上げ、モデル日程などを紹介している。また、事業再構築補助金を活用してシステム投資を行い、事業体制の整備を図っていく。
【あわせて読みたい】グローバル社長に柴崎専務、古木康太郎会長は相談役に 「リスクある企画にあえて挑む」 グローバルユースビューロー執行役員企画開発部長 小泉陽子氏
カテゴリ#インバウンド#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
主要旅行業者の5月総取扱額3.8倍 帰国後隔離緩和で海外旅行改善
-
海外旅行に試練の夏 待望のツアー再開も逆風強く
-
空港から遠い地域の活性化に挑戦 首都圏から京丹後へ誘客 ピーチとウィラーが連携
-
福井銀行、旅行業に参入へ 観光地域商社を設立 富裕層向け着地型商品や物販
-
農泊と分散型ホテル オスピタリタ・ディフーザの可能性
-
ANA、SAF普及へ企業の参画促進 経済的な価値を訴求 50年CO2ゼロ目指し
-
Z世代が直面するリモートワーク
-
『これからの時代を生き抜くための文化人類学入門』 人間中心から地球への視点開く
-
春闘、夏期一時金で前年超え サービス連合「一定の成果」と総括
-
11月からタヒチ直行便再開 日本市場回復へラグジュアリー層とハネムーナーに注力