小笠原村、2週間のコロナ一掃期間 安心な観光再開へ独自施策
2021.08.30 00:00
東京都小笠原村は、村内でのコロナウイルス感染拡大が勢いを増していることから独自の緊急事態宣言を行い、村民と観光客らに島外との行き来を自粛するよう要請した。8月24日から9月6日までの2週間を「コロナウイルス一掃期間」として徹底した取り組みを実施。コロナウイルスのない島にリセットし、村民の不安を解消して、観光客も安心して訪れることができる島を取り戻すのが狙い。小笠原村は11年に世界自然遺産に登録された小笠原諸島全域を行政区域としている。
本土の竹芝客船ターミナルから小笠原村の父島に定期船「おがさわら丸」が運航されているが、夏休み等で上京していた村民には8月24日竹芝発・25日父島着便までの帰省を要請。観光や業務での来島は、それ以前の出発便から自粛を要請した。
コロナウイルス一掃期間中の2週間は、島民に徹底した感染拡大防止対策の実施や行動制限などの協力を求めた。8月26日に始業を予定していた村内の小中学校も9月6日まで休校とするなどの措置を講じた。
観光客の来島受け入れ再開は、9月8日の竹芝発便からを予定している。ただし、竹芝でのPCR検査、または民間機関等で行っているPCR 検査を必ず受検することとし、陽性反応が出なかったと判断された場合のみの来島を呼び掛けている。
来島後、宿泊施設への入館、飲食店への入店、ガイドサービスへの参加の際には検体の受領証または配達伝票の控え、竹芝以外でのPCR検査の場合は陰性証明書等の提示が必須となる。ワクチン接種後の発症例も国内で多く報告されていることから、接種が完了していても必ずPCR 検査を受けるよう協力を求めている。
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