グアム、海洋観光の認定制度導入 持続可能な体験を提供するツールに
2021.08.23 00:00
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グアム政府観光局(GVB)はマリンツアーオペレーター(MTO)認定プログラムを開始した。グアム観光の主要な柱であるビーチの美しさを保ち、サンゴ礁を保護するための施策の一環。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の考え方に基づき、海洋観光に関するツアーオペレーターとしての技能促進を目指す。
1997年に創設したツアーガイド認定コースの延長線上にある取り組みで、無料で提供する。GVB がグアムの統計計画局と提携してカリキュラムを開発し、1年をかけてMTOプログラムを立ち上げた。カリキュラムでは、マリンツアーオペレーターとしての基礎知識をはじめ、海洋生物に関する各種情報、安全確保のためのガイダンス、サンゴ礁に優しいマリンツーリズムのための戦略などを学ぶ。
認定プログラムは、まずインターネットで2時間のトレーニングコースを受講する。インターネットやコンピュータへのアクセスが制限されているような場合には、冊子版の教材を提供する。コースを修了して試験に合格すれば、GVB公認のマリンツアーオペレーターとしての正式な修了証とバッジを授与する。
GVBのカール・T・C・グティエレス局長兼CEOはプログラム開始に際し、「グアムの住民や観光客に安全で持続可能な体験を提供するための強力なツールになると信じている」とコメントしている。
グアム島では成人人口の80%が新型コロナウイルスワクチンの接種を終えて集団免疫を獲得したとして、観光客を迎え入れるためのビジネス活動を再開している。日本からの訪問者数も5月、6月と2カ月連続で前年同月比がプラスとなるなど、観光需要は少しずつ動き出している。
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