JALもサブスク実証実験開始、羽田発着10路線でカブクスタイルと提携
2021.08.09 00:00
日本航空(JL)は定額制宿泊サービス「HafH(ハフ)」を運営するKabuK Style(カブクスタイル)と提携し、羽田発着の10路線で「航空サブスクサービス」の実証実験を行う。
HafH会員が別途3万6000円の追加料金で、8月23日~11月23日羽田出発(帰着は11月30日まで)の新千歳、釧路、山形、小松、南紀白浜、高知、長崎、宮崎、那覇、宮古線の中から3往復と現地エリアの指定ホテルに1泊ずつ、計3泊利用できる。2泊目以降はHafH登録ホテル等に宿泊することで、最大2週間の現地滞在が可能になる。今回は300人限定で募集したが、受付開始から約半日で予定人数に達した。
新たな移動需要の創出、地方路線の利用促進、地域活性化への貢献などを目的に行われる実証実験。全日空(NH)はすでに20年1月から、月額制で全国の家に自由に住めるプラットフォーム事業を展開するアドレスとの取り組みを重ねている。
JLとカブクスタイルも、実験を通じて得られる移動と宿泊に関するデータを掛け合わせることなどで、より良いサービスづくりを目指す。第2弾、第3弾の実験も行い、長期的な視野で新たな旅のあり方を模索していく。
カブクスタイルはJR西日本とも提携し、指定区間内の新幹線・特急の自由席が約40%引きで利用できる実証実験の第2弾を展開している。「今後は『宿泊のサブスク』ではなく『旅のサブスク』を目指してマーケットを拡大したい」(大瀬良亮共同代表取締役)
同社は19年4月から、毎月定額で世界中の宿泊施設に滞在できるHafH(「Home away from Home」の略)のサービスを開始。36カ国・地域、534都市の約890拠点が利用でき、有効登録会員数は2万人を超えた。
【あわせて読みたい】全日空が航空券サブスクリプション 東急、定期券客減の歯止めへ サブスクで付加価値訴求
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