JTB、過去最大の純損失1052億円 山北社長「今年度黒字化を実現」
2021.06.07 00:00
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JTBの21年3月期(20年4月~21年3月)連結決算は純損益が1051億5900万円の赤字となった。赤字幅は過去最大。前期は16億4900円の黒字だった。コロナ禍で海外旅行が催行不可となり訪日旅行もほぼ消失し、売上高は71.1%減の3721億1200万円、営業損益は975億5600万円の赤字を喫した(前期は13億9300万円の黒字)。
売上高は海外・訪日が95%減となるなか、GoToトラベルの恩恵を受けた国内旅行が66.4%減の1528億円となった。一方、貢献したのが強化分野のソリューション事業。商事や出版、地域交流、MICEなど非旅行業が15.6%減の1814億円となり、ハイブリッドイベントやふるさと納税関連が伸びた。
今期の売上高は少なく見積もって前期比30%増を見通す。国内移動が7月以降、海外渡航は下期から制限が段階的に解除され、旅行事業が50~55%増、非旅行事業は10%以上伸びると見ている。子会社や店舗の削減に加え、人員は年間計画を700人上回る約7200人を減らすなど構造改革が進んでおり、山北栄二郎代表取締役社長は「黒字化の見通しは立っている。何としても実現する」と述べた。
なお、オフィシャルパートナーである東京五輪の影響については、「大幅に影響が出るものではない」とした。
【あわせて読みたい】JTB、黒字化へ大構造改革
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