GoTo東京追加で商戦活発化 リゾート人気、都民限定プランも登場
2020.09.28 00:00
国内旅行需要喚起策のGoToトラベルキャンペーンは10月1日出発分から、除外されていた東京発着と都内在住者の旅行が対象に加わる。旅行先で使える旅行代金15%相当分の地域共通クーポンも同時に配布が始まる。東京追加を機に旅行会社やホテルは需要獲得に弾みをつけたい考えで、販売が解禁された9月18日から一斉に該当商品を売り出した。
キャンペーンは開始から2カ月が経過したが、本来は書き入れ時となる夏需要の取り込みは十分ではなかった。ジャルパックは、「開始直後の東京除外や沖縄県の緊急事態宣言の影響を受け、キャンセルが発生した」と話す。これまでの傾向として沖縄や北海道などリゾート方面の需要が高いといい、同社は9月18日からの第2弾キャンペーンで冬場に北海道でスキーを楽しむ商品などを投入した。
クラブツーリズムはひとり旅やゆったり旅、ハイキングツアーなど、テーマが明確な旅が人気が高い傾向にあり、東京発着も同様に幅広く取りそろえた。
GoToトラベル終了後を見据えた施策を加えたのはJTB。10月1日出発分からキャンペーン期間中に購入した旅行代金の総額に応じ、21年4~9月出発の旅行代金として使えるクーポンを店舗と予約センターで配布する。たとえば5万円以上の場合は3000円。
最大旅行市場の都民の取り込みを狙った宿泊プランを用意したのはホテルニューオータニ大阪。都民限定でレストランなどで使えるホテルクレジットを特典として用意した。プリンスホテルは「LOOK&TASTE Tokyo」と称したキャンペーンを都内10施設で展開。2泊分の料金で3泊できるロングステイプランなど、ゆったりとした東京観光を提案している。
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
キーワード#Goto#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
温泉旅館内に初の日本語学校 嬉野市の和多屋別荘 外国人に学びと働く場
-
雇調金不正受給の公表、後絶たず 東京のみでも断続的 HIS連結子会社に新たな疑い
-
CO2削減とプライベートジェット
-
トリプラとジャパンチケットが提携、外国人宿泊客に体験情報案内
-
奮闘する地銀 観光分野で増す存在感
-
障害者の訪日旅行、課題多く 車椅子で移動困難 混雑イメージも評価下げ
-
9月の主要旅行業者取扱額、訪日・国内で前年割れ 19年比回復率7~8割
-
訪日プレミアムツアーなど支援 観光庁補正予算543億円 地方誘客と消費拡大へ
-
JAL、地域とつながり創造強化 瀬戸内ビレッジと業務提携 アカデミーや国際認証を展開
-
日本の旅行市場規模30兆円へ 訪日・国内旅行の消費拡大で