ワーケーション商品化が加速、JTBに加え鉄道・新興企業も 自治体は施設拡充
2020.08.10 00:00

60㎡(16人収容)ある部屋1室を利用できる
仕事と休暇を混合させるワーケーションをめぐり、商品化の動きが加速している。19年4月からの働き方改革関連法の施行に伴い広がりを見せていたが、コロナ禍で需要が一段と高まり、ビジネスチャンスと見込む事業者が増加。さらに、訪問や滞在を通じて地域経済の活性化を図りたい自治体が誘致を積極化している。政府が推進する方針を示したことも後押ししている。
ハワイでのワーケーションに取り組んできた先行組の JTBは、新たに企業と従業員のニーズを踏まえた地域とのマッチングに力を入れる。自治体、地域、観光事業者と連携して関連コンテンツを掘り起こし、法人と個人のそれぞれに向けて商品を開発する。一例として、三菱地所が所有する和歌山県南紀白浜の施設を利用し、チームビルディングのアクティビティーなどをパッケージ化し、企業に販売する。
JR西日本は7月6日、サブスクリプション型多拠点コリビングサービスのカブクスタイルやアドレスと提携した。すでにカブクスタイルとは移動と宿泊を組み合わせたワーケーションプランを期間限定で販売。たとえば、大阪や福岡発広島行き商品では、新幹線2往復と周遊切符が付いて、カブクスタイルが所有する施設を選んで月5泊まで滞在できるプランを3万6000円で提供する。
自治体側では、早くから誘致に取り組んできた和歌山県や長野県に続く動きが出てきている。6月には北海道が滞在拠点などを紹介する専用サイトの立ち上げや首都圏企業のニーズ調査などに着手した。神奈川県逗子市は戸田建設が所有する不動産を活用し拠点を整備。本格的な事業化を見据え、利用者への効果を検証する。また、広島県福山市は7月に施設の募集を開始し、環境の拡充へ動き出した。
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
-
?>
-
サステナビリティー重視度、日本はアジアの平均以下 アゴダ調査 廃棄物削減は実践
?>
-
ホテル開発投資、東京が人気トップ 需要回復と宿泊料上昇で CBRE調査
?>
-
持続可能な旅、消費者は言行不一致 WTTC調査 7つの対処法を提言
?>
-
訪日中国人、FIT化で高速バス利用増 ウィラーの春節期間11倍
?>
-
自治体公式観光サイトの閲覧数順調 トップ3は三重・新潟・岡山
?>
-
世界の観光都市、東京が初の3位 MICE開催地として人気上昇 ユーロモニター調査
?>
-
日本インバウンド連合会、「ループバウンド」を提唱 広義のインとアウト循環
?>
-
関東運輸局、江戸街道プロジェクトを推進 統一テーマでブランディング
キーワード#JR西日本#新着記事
キーワード#JTB#新着記事
キーワード#サブスクリプション#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
主要旅行業者の12月総取扱額、19年比21%減 三越伊勢丹ニッコウは54%増
-
台湾、25年も日本から積極誘客 東京事務所所長の交代も発表
-
IR成功の鍵は「民間との信頼関係」 日本PFI・PPP協会、研究会発足セミナーで
-
動き出したNDC流通 国際航空券販売に変化の兆し
-
中部空港、発酵食文化を訴求 みそ桶展示や多言語サイト開設
-
鉱石の道に新モデルルート 日観振が協力 ストーリーの体感を意識
-
ホテル開発投資、東京が人気トップ 需要回復と宿泊料上昇で CBRE調査
-
『ニセコ化するニッポン』 人ごとでなく考えるべきテーマ
-
商船三井クルーズ、新たに1隻投入 シーボーンから購入 26年運航開始
-
観光業の雇用、国連のSDGs指標に UNツーリズム「社会への貢献示す」