短期バケーションレンタルは三つ巴の様相、不動産会社参入で競争激化

2020.08.03 00:00

 宿泊の短期賃貸市場をめぐり、事業者の融合が見られるようになってきた。マリオットやウィンダムなど大手ホテルチェーンが同分野の事業を拡大する一方で、短期賃貸物件をホテルのように運営する企業が増加している。次の大きな変革は不動産会社とのさらなる融合だ。家具付きアパートは短期、中期、長期の賃貸が可能で、その柔軟性が強みとなる。

 ルーム・テクノロジー・ベンチャーズ創業者であり、スーパー8ホテルズ・チャイナの創業会長兼CEOであるミッチ・プレスニック氏は、「バケーションレンタルの価値ははるかに大きくなっている。まだ十分に開発されていない新しいカテゴリーの宿泊施設だが、今後5~10年以内に不動産ビジネスで大きな収入源になるだろう」と述べている。

 マーケティングチャネルの融合も起こり得る。エアビーアンドビーはすでに365日の予約を可能にしており、アゴダは180日以上の予約に取り組んでいる。大手の不動産OTA(オンライン旅行会社)はすでに短期賃貸に対応している。この先、事業者間の競争はさらに激しくなっていくだろう。

※レンタル・ユナイテッドのヴァネッサ・デ・ソーザ・ラゲ・チーフマーケティングディレクターの寄稿


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「The next business model for the short-term rental market」

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