マリオットが新たな広告手法 脱クッキーに対応

2022.06.06 00:00

 マリオット・インターナショナルはヤフーと提携し、広告主がマリオットの顧客にコンテンツを提供できる「マリオットメディアネットワーク」を立ち上げた。デジタルマーケティングで第三者が発行するCookie(クッキー)を利用せずに事業者が有するデータと連動した戦略への流れを見据えた動き。

 広告主向けのオムニチャネルクロスプラットフォーム広告ソリューションで、マリオットによると、ホスピタリティー業界で初のグローバルメディアネットワーク。広告主は旅行者に合った体験や商品、サービスを提供し、旅行中の消費を促進できるとしている。

 広告主は同社の顧客データを使用し、マリオットのウェブサイトとアプリ、将来的には客室内のテレビとデジタル画面を介して、顧客に訴求できるようになる。まずは米国とカナダで開始し、ゆくゆくはロイヤリティープログラム「マリオットボンヴォイ」の1億6400万人以上の会員を含む世界中の旅行者に対象を拡大する。

 ヤフーのイバン・マークマン最高事業責任者(CBO)は、「ホスピタリティー業界初のメディアネットワークにエンドツーエンドのソリューションを提供することで、クッキーのない世界に対応できるようになった」と述べている。


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「MARRIOTT DEBUTS MEDIA NETWORK IN PARTNERSHIP WITH YAHOO」

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