在宅の閉塞感打破へ、ジャルパックがリレー投稿 一体感醸成で心のケア
2020.04.27 00:00
新型コロナウイルスの感染防止に向けて在宅勤務が広がるなか、ジャルパックは社員が自宅での1こまをリレー形式で発信する試みを展開している。単独での仕事環境につきまとう不安や孤独感を払拭する狙い。共に働く仲間を知る機会としたい考えもある。
企画名は「わたしのオフィス」。4月15日から開始した。窓から見える景色や気分転換に聴く音楽、リフレッシュにお薦めの飲み物、家族と一緒の場面などを各自が写真に収め、一言添えて投稿し、次の人につなげる。4月から社内報を抜本的に見直し、オンラインで双方向型に切り替えたのに伴い実施した。期間は30日までの予定だが、延長の可能性もある。
新入社員に宛てたメッセージ動画から着想した。政府の外出自粛要請を受け、同社は2月下旬から在宅勤務に順次移行し、4月20日時点で国内で働く約500人のうち9割が在宅となっている。新入社員13人は対面での入社式が中止され、研修もオンラインとなるなど、現場で迎え入れることができなかった。そこで少しでも歓迎の意を伝えようと、100人以上が参加し、手作りのメッセージ動画を制作した。
企画を立ち上げた総務部広報・社会貢献グループの長尾哲統括マネジャーは、「さまざまな環境ながら、同じ孤独感を抱えながら勤務しているであろう仲間が頑張っていることがわかり、勇気づけられた」と話す。在宅勤務者の心のケアだけでなく、「出社を余儀なくされている社員も忘れずに一丸となって難局を乗り越えようという思い」(同)。
ウェブ社内報を全社員参加型で生産性向上に生かせるプラットフォームに育てたい考えで、リレー投稿が契機となることに期待している。
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
キーワード#ジャルパック#新着記事
キーワード#新型コロナウイルス#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
温泉旅館内に初の日本語学校 嬉野市の和多屋別荘 外国人に学びと働く場
-
雇調金不正受給の公表、後絶たず 東京のみでも断続的 HIS連結子会社に新たな疑い
-
CO2削減とプライベートジェット
-
トリプラとジャパンチケットが提携、外国人宿泊客に体験情報案内
-
奮闘する地銀 観光分野で増す存在感
-
障害者の訪日旅行、課題多く 車椅子で移動困難 混雑イメージも評価下げ
-
9月の主要旅行業者取扱額、訪日・国内で前年割れ 19年比回復率7~8割
-
訪日プレミアムツアーなど支援 観光庁補正予算543億円 地方誘客と消費拡大へ
-
JAL、地域とつながり創造強化 瀬戸内ビレッジと業務提携 アカデミーや国際認証を展開
-
日本の旅行市場規模30兆円へ 訪日・国内旅行の消費拡大で