中国人の訪日意欲依然トップ、JIMC調査で 契機は政府の安全宣言
2020.04.27 00:00

日本インバウンド・メディア・コンソーシアム(JIMC)が実施した中国人の訪日旅行に対する意識調査で、日本が訪問したい海外旅行先1位となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、3月の訪日中国人は前年同月から98.5%減少したものの、訪日意欲が高い傾向に変わりはないことがわかった。事態が収束すれば、ダメージが大きい観光産業を支援するためにも旅行したいとの意向も結果に影響した模様だ。
調査対象はウィーチャットのユーザー 145人。終息後の旅行意欲は、「行きたいところに行く」との回答が48%とほぼ半数を占め、「観光産業支援のためにも積極的に旅行する」などを含めると、約8割が積極的だ。行き先として海外旅行を優先すると答えた人に行きたい国・地域を尋ねたところ、44%が日本を選んだ。2位がタイの12%、3位が欧州の7%となっており、圧倒的に人気が高い結果となった。
訪日旅行については、58%が中国政府や日本政府が安全宣言を出したら行きたいと回答。JIMCは「政府による安全宣言が訪日旅行復活の鍵となる」と見通した。一方で、「1年以内は行かない」との回答も19%を占める。「1年以上行かない」は9%にとどまった。現状に対するイメージは、少なからず危険を感じている人が83%に上った。
日本国内で行きたい都道府県については、北海道がトップで、東京都、大阪府、京都府、神奈川県が続く。流行の前後で変化はほとんど見られない。JIMCは、「北海道はもともと人気が高いことに加え、早期からウイルス拡散の抑制策を打ち出し、成果を上げていることが中国でニュースになったことが影響している」と見ている。
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