エアビーが五輪最高位パートナーに、新コンテンツで事業拡大
2019.11.25 00:00

エアビーアンドビーは、国際オリンピック委員会(IOC)と最高位スポンサーとなるワールドワイドパートナーの契約を結んだ。東京五輪をはじめとする28年までの計5大会が対象。五輪ロゴの商用利用などが可能となり、エアビーが提供する施設は公式宿泊施設として認められる。
何より世間の信頼度が上がり、サービスの拡大につながることが大きなメリットで、この機会を捉えてイベント民泊を推進し、IOCと共同でオリンピック経験者による体験サービスも開発する。
ワールドワイドパートナーはエアビーを含めると14社。トヨタ自動車や米ビザなど国内外の大手企業が名を連ねるなか、ユニコーン企業で観光関連事業者は同社のみ。東京五輪の場合、JTBやKNT-CTホールディングス、東武トップツアーズ、全日空、日本航空、東日本旅客鉄道はオフィシャルパートナーとなっている。
エアビーはこれまでローカルスポンサーとして16年のリオ五輪、18年の平昌冬季五輪で民泊サービスの提供を行い、リオで8万5000人、平昌で1万5000人が利用した。日本法人の田邉泰之代表取締役は「ホストとして外国人をもてなし、五輪の新しい楽しみ方を提案したい」と話しており、民泊を日本市場に浸透させたい考え。イベント民泊を実施する自治体とも協力していく。
東京五輪に向けてオリンピアン体験カテゴリーを新たに設け、現役や引退した選手が競技を指導したり、セミナーなどを行う機会をつくる。選手のセカンドキャリアや収益の側面から支援する。田邉代表は「オリンピックに全面協力することで、長期滞在や大人数での利用など多様な宿泊ニーズに応えることができ、一時的な宿泊の需給逼迫の緩和にも寄与できる」としている。五輪盛り上げへ協力するエアビー日本法人の田邉代表(左)とIOCのブレット・ヘイゼルパートナシップマネジメント代表
カテゴリ#インバウンド#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
主要旅行業者の12月総取扱額、19年比21%減 三越伊勢丹ニッコウは54%増
-
台湾、25年も日本から積極誘客 東京事務所所長の交代も発表
-
IR成功の鍵は「民間との信頼関係」 日本PFI・PPP協会、研究会発足セミナーで
-
動き出したNDC流通 国際航空券販売に変化の兆し
-
中部空港、発酵食文化を訴求 みそ桶展示や多言語サイト開設
-
鉱石の道に新モデルルート 日観振が協力 ストーリーの体感を意識
-
ホテル開発投資、東京が人気トップ 需要回復と宿泊料上昇で CBRE調査
-
『ニセコ化するニッポン』 人ごとでなく考えるべきテーマ
-
商船三井クルーズ、新たに1隻投入 シーボーンから購入 26年運航開始
-
観光業の雇用、国連のSDGs指標に UNツーリズム「社会への貢献示す」