JTB、GW旅行者は国内海外とも過去最高と発表
2019.04.22 13:26
JTBがまとめたゴールデンウイーク(GW、4月25日~5月5日)の旅行動向によると、日本人海外旅行者数は前年同期を6.9%上回り、過去最高の66万2000人となる見通しだ。国内旅行も1.1%増の2401万人で過去最高。海外と合わせた総数は1.2%増の2467万人を見込む。
JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、旅行動向アンケートなどから推計した。皇位継承に伴い10連休となることが大きい。アンケートでは、旅行に複数回行く人が半数を上回るなど旅行意欲の高さがうかがえる。4月から燃油サーチャージが大幅に引き下げられ、緩やかな円高への推移も旅行意欲を押し上げる要因になっている。
海外旅行を方面別に見ると、旅行者数で最大のアジアは7.5%増の41万8000人で、韓国が8.0%増の10万8000人となるほか、中国も8.0%増の9万4000人。欧州は13.5%増と最大の伸び率になる見通し。平均費用は、サーチャージが下がる一方、長い休みを利用した中距離旅行や5泊6日以上の旅行が前年より増加するため、4000円増の26万8000円と予測した。出発日のピークは4月27日だが、近場のアジアでは27日~5月2日に分散する傾向も見られる。
国内旅行は、帰省目的や離れて暮らす家族と過ごす人が1.4ポイント増19.0%と最多となった。そのうち約3割は宿泊施設を利用すると回答。帰省であっても実家以外のホテルや旅館などを利用し、周辺観光をする傾向が見られる。日数は1泊2日が最多だが、3泊4日や5泊6日が増え、出発日は4月27日と5月1日が多い。複数回の旅行を検討する人が多いことからピークが2回になっている。旅行先では、皇位継承に関連して伊勢・志摩への旅行の人気が高まっている。
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