車中泊、広域観光などに一定の効果 日産が検証 課題抱える地域に貢献
2024.04.22 00:00
日産自動車は、2次交通と宿泊施設不足に悩む地方自治体の課題解消に向けて取り組んできた車中泊ツアーの実証実験の結果を発表した。23年度は北海道上川町と青森県津軽地域で実施。折りたたみ式ベッドを搭載した日産キャラバンマルチベッドを活用した。
上川町は応募者代表が男性7割・女性3割で、想定より女性が多く関心の高さがうかがえたという。車中泊スポットのトイレが遠いなど環境整備の課題も見つかったが、町側は関係人口を車中泊の切り口で開拓でき、ジビエ食体験など新規コンテンツを開発できたことは自走化の道筋になるとした。
津軽は首都圏・関西圏・中部圏の在住者からの応募が半数を占めた。2泊3日コースも人気上位で、DMOのClanPEONY 津軽は「車中泊が広域なエリアをカバーする取り組みを実現してくれた」としている。
【あわせて読みたい】2023年6月26日号「注目の事例」日産が仕掛ける車中泊の旅
カテゴリ#地域の観光#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
釜石市、持続可能な観光でまた称号 日本初のゴールド賞 鍵は地域のマネジメント
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
-
6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響
-
ファーイースト・ホスピタリティ、日本で3軒目のホテル運営開始 3倍の2000室に拡大へ
-
日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
-
競争入札と談合 成長領域の落とし穴
-
日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
-
『奏で手のヌフレツン』 壮大な神話のような読了後の満足感
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く