シンガポールにMICE誘致で3者連携 JTBが政府観光局・航空会社と

2024.02.12 00:00

左から、STBのセリーン・タン北アジア局長、JTBの藤原部長、SQのシア・ナムクン日本支社長

 JTBはシンガポール政府観光局(STB)およびシンガポール航空(SQ)と共に、企業の会議や報奨旅行などMICE需要をシンガポールに呼び込むため、連携して取り組む。2年間の連携協定を結んだ。市場調査に基づくコンテンツ開発や販売強化に加え、提案や誘致を行う人材の育成も柱に据えた。

 海外旅行市場は国内や訪日旅行に比べ回復が遅れているが、法人需要はレジャーに先行して需要が伸びている。「ビジネス領域の拡大を通して貢献していきたい」(JTBの藤原卓行執行役員仕入商品事業部長)

 全国84の法人支店網を生かし、リアルとウェブの両面で販売を強化する。提案する冊子も制作し、動画を交えて最新情報を発信する。人材育成では、企業への提案や現地同行などで魅力を発信できる人材を3者共同で認定するアンバサダー制度をつくる。30人程度を想定している。

 シンガポールはMICEの受け入れ環境が充実し、企業が重要視するサステナビリティーにもいち早く対応している。SQは3月4日から日本/シンガポール間に毎日10便(1日約3000席)を供給し、冬期にはコロナ禍前に完全回復する予定で、柔軟な輸送体制が整う。特典として機内ウエルカムアナウンスや超過手荷物料金の割引などを用意する。

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