24年春闘、ベア3%含む5%賃上げ要求 サービス連合「人材確保の転換点に」
2024.01.29 00:00
サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)は24年春闘で、これまで1.0%としてきたベースアップを3.0%と大幅に引き上げ、定期昇給分2.0%と合わせて5.0%の改善を求める。
観光産業にとって人手不足は喫緊の課題。今春闘はその解消だけでなく、他産業との人材の取り合いを勝ち抜ける魅力ある産業の実現に向けて、賃上げや労働時間短縮に取り組む、これまでにない大きな転換点と捉えている。
冬季一時金の要求を中心に展開した23年秋闘は、12月16日までに合意・妥結した45組合(集計可能分のみ)の一時金支給は単純平均で1.66カ月となった。19年秋闘を上回った22年秋闘よりさらに0.37カ月増えた。
このうちホテル・レジャー26組合の平均は1.48カ月(22年秋闘比0.5カ月増)、ツーリズム・航空貨物19組合の平均は1.94カ月(0.09カ月増)となり、いずれも19年秋闘時をも上回った。ツーリズムだけでは15組合で1.61カ月。過去最高の賃上げとなった23年春闘の流れを継承。旅行需要の回復と一部の加盟組合におけるBPO事業の継続による業績向上などで、支給水準は上昇した。
【あわせて読みたい】JTB、異業種にらみ初任給引き上げ シニア社員には賞与 人材流出に歯止め
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking