関西エアポート、訪日客急回復で4期ぶり黒字 中間期純利益52億円
2023.12.18 00:00
関西3空港(関西・伊丹・神戸)を運営する関西エアポートの24年3月期中間期(23年4~9月)連結決算は、訪日需要の急速な回復を受け、4期ぶりの黒字化を果たした。営業収益は前年同期比107%増の854億円と倍増。営業利益130億円(前期は121億円の赤字)、経常利益78億円(同174億円の赤字)、純利益52億円(同128億円の赤字)を計上した。
旅客数は3空港合計で2098万人となり、コロナ禍前の19年度上期の79%まで回復した。関西空港の国際線旅客数は840万人(同66%)。回復をけん引した外国人は659万人(同76%)と順調に戻ってきている。ただし、日本人は173万人(同43%)。
日本人客の回復が遅れている一番の要素は円安だと見る。ただ、10月実績で外国人客がコロナ禍後で初めて19年同月を上回り、日本人も約半数まで戻ったことから、このペースの維持に期待がかかる。山谷佳之代表取締役社長は「最終利益100億円を目指したい」と述べ、通期でも4期ぶりの黒字化達成を目標に掲げている。
【あわせて読みたい】中部空港、旅客数を上方修正 23年度900万人と予想 着実に回復
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
江ノ電に高雄メトロ号 日台観光電車プロジェクト 菓子メーカーが仕掛け人
-
観光庁、候補DMO制度を廃止へ 登録要件厳格化で 25年4月にガイドライン
-
韓国パラダイスシティ、日本からのMICE誘致に注力 初のイベントで訴求
-
日米観光交流年で旅行企画コンテスト、父と息子の宇宙旅が大賞 シンポジウムで需要回復議論も
-
専門家・実践者が語る文化観光が目指す未来
-
クールジャパン再起動 崖っぷちからの脱出
-
変革迫られる観光、次世代が鍵 観光立国リーダーらの認識一致
-
主要旅行業者の7月取扱額、海外旅行やや回復も法人中心 19年比プラスは7社
-
JTB、楽天、ブッキングがサステナブルな旅提唱 共同ブースで呼びかけ
-
観光の限界点のその先に