22年度の修学旅行、回復顕著 6割が計画どおり 日修協調査
2023.11.13 00:00
コロナ禍が落ち着きを見せるなか、22年度に修学旅行を計画どおり実施したのは中学校の67.3%、高校の62.1%と、いずれも6割を超えた。21年度は計画どおりの実施が中学校で6.6%、高校で9.1%にとどまっていた。日本修学旅行協会によるアンケート調査で、修学旅行が急速に回復している様子が明らかになった。
全国の国公私立の中学校855校、高校889校から回答を得た。中止は中学校で0.2%(21年度は15.8%)、高校で0.7%(同27.1%)とわずか。出発日・日数・方面を変更したのは中学校で31.2%、高校で33.1%あったが、計画どおりとの回答を合わせると、ほとんどの学校が遅くとも年度内には修学旅行を実施したことになる。
今後の修学旅行・教育旅行への影響や変化についても、前回の調査結果とは様相がだいぶ異なる。影響なしとの回答は中学校で42.5%(21年度14.6%)、高校で35.0%(同16.1%)となり、その割合はこの1年で倍増した。
一方で今後の取り組みとして中学校で挙げられたのは、バス台数や部屋数の増加など感染症対策を取り入れる、体験活動の見直し、見学地の見直しが上位。高校では感染症対策を取り入れる、方面の変更、見学地の見直しが上位となった。
なお、22年度の国内修学旅行の行き先からは、混雑や密を避けて敬遠していた大都市圏などへの回復もうかがえる。都道府県別行き先のトップ5は中学校で京都、奈良、大阪、東京、千葉の順。高校は大阪、京都、沖縄、東京、奈良の順。中学校の東京と千葉は21年度のトップ20圏外から再浮上。高校でも千葉は6位に付け、東京とともに21年度のトップ20圏外からのランクインとなった。
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