八芳園、地域振興事業に本格参入 今秋に新会社 企画から手法伝授まで総合支援
2023.05.15 00:00

東京・白金台に結婚式場・宴会場を構える八芳園は、今秋をめどに地域の課題解決などプロデュース事業を手掛ける新会社を設立する。総合プロデュース企業を掲げ、宴会・レストランの企画・運営やMICEなど事業を多角化してきたなか、新たに「交流文化創造をリードする企業」を目指し、観光領域に本格参入する。白金台という1つの場にとどまらず、地域の魅力を体験する場をつくり、交流人口や関係人口の創出に取り組む。
井上義則取締役社長は、「交流人口を増やし、自治体に貢献していきたい。そこを担っているのは観光」と語る。コロナ禍を受け、イベントのプロデュースや空間デザイン、DX推進など7つの事業部を立ち上げた。地域のコンテンツプロデュースはその1つ。
すでに現在11の自治体・学校と連携協定などを結び、地域の魅力発信や特産品を生かした食の開発を行う。20年に白金台に開業したポップアップ型ショールーム「MuSuBu」では週替わりでイベントを開催し、主に人や食を通じてアピールしてきた。地域の課題解決につながる企画を立案し、首都圏から発信すると同時に、手法を磨き上げて地方に戻す。実際にその手法を生かして地域で展開する事例もあるという。
地域振興事業はさまざまな観光関連企業が乗り出し、競争が激化しているが、チームを率いる窪田理恵子執行役員は「リアルの場を持ち、企画とセットで提案できることが強み」と語る。
新たな交流文化創造拠点を目指し、八芳園の本館と付帯施設を改修する。25年10月を目指し、半年をかけ、「美術館のような可変性、劇場のような演出性、自然や文化、おもてなしの要素を持ち合わせた新しい交流の場」(井上社長)にする計画だ。
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