山梨県、日本遺産巡りに縄文タクシー アクセスの課題解消で観光促進
2023.03.13 00:00

山梨県は縄文時代の遺跡や博物館を巡る観光をPRしようと、縄文土器や土偶が描かれたラッピングタクシーを導入した。日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」の縄文文化資源を観光に活用する取り組みの一環。
日本遺産は、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもの。山梨峡東エリアには認定を受けた文化財が3つ点在するが、アクセスに課題があり、タクシーの利用促進で解消する狙い。JR石和温泉駅に乗り入れる4つのタクシー会社が運行する。料金は1台当たり1時間6640円。
山梨県は県立考古博物館と釈迦堂遺跡博物館を中心に、石和温泉駅を起点とした4つのモデルコースを作成。縄文タクシーを事前に予約すれば、石和温泉の宿泊客や観光客は2次交通の心配なく効率よく周遊できる。
縄文×ワイナリー巡りなどのコースもあり、貸切時間内であれば利用者の要望に応じたアレンジも可能。
【あわせて読みたい】揺れる鎌倉のストーリー 日本遺産認定再審査へ 地域のストーリーづくりの壁 見直し始まる日本遺産ブランド 日本遺産、4件の認定継続に赤信号 今後の地域活性化計画に課題 再審査へ
カテゴリ#地域の観光#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
主要旅行業者の12月総取扱額、19年比21%減 三越伊勢丹ニッコウは54%増
-
台湾、25年も日本から積極誘客 東京事務所所長の交代も発表
-
IR成功の鍵は「民間との信頼関係」 日本PFI・PPP協会、研究会発足セミナーで
-
動き出したNDC流通 国際航空券販売に変化の兆し
-
中部空港、発酵食文化を訴求 みそ桶展示や多言語サイト開設
-
鉱石の道に新モデルルート 日観振が協力 ストーリーの体感を意識
-
ホテル開発投資、東京が人気トップ 需要回復と宿泊料上昇で CBRE調査
-
『ニセコ化するニッポン』 人ごとでなく考えるべきテーマ
-
商船三井クルーズ、新たに1隻投入 シーボーンから購入 26年運航開始
-
観光業の雇用、国連のSDGs指標に UNツーリズム「社会への貢献示す」