カブクスタイル、第1種旅行業取得で海外サブスク本格化 移動含む定額制MaaSに進化へ
2023.03.06 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2023/03/0313_P04-01_R-1.jpg)
月額定額制の宿泊サービス「HafH(ハフ)」を運営するKabuK Style(カブクスタイル)が第1種旅行業登録を取得し、宿泊にとどまらない海外旅行のサブスクリプションサービスに乗り出す。IATA(国際航空運送協会)公認代理店の認可も取得し、航空券を直接仕入れ・発券できる体制を整えた。移動を含む定額制MaaSへ進化させる戦略の一環で、グローバル事業を加速させる。
第2種旅行業からの登録変更。19年4月の事業開始以来、国内の宿泊サブスクを中心に展開し、会員は3.5万人以上に増えた。利用動向やデータの蓄積と検証を重ねながら、コロナ禍が落ち着くタイミングで海外での航空サブスクを計画していた。IATA代理店も取得することで事業者や利用者の信頼獲得につなげ、連携先の拡大を図る。
2月末にハワイとニュージーランドで新たに約60軒を加えるなど、海外ではすでに約600の宿泊施設が利用できる。同社によると、韓国を注力エリアとして増やしていく予定で、今年中頃以降は欧州でも拡大の可能性があるという。
定額制MaaSの中身はまだ明らかにしていないが、2月に韓国への往復航空券を提供するキャンペーンを実施しており、利用動向がサービス設計に少なからず反映されるとみられる。
同社はこれまでさまざまな形で移動運賃を月額課金とする実証実験を行ってきた。日本航空と組んだ例では、20~30代の参加が多く8割が予定外の場所を訪れるなど、サブスクが若年層に訴求力を持ち、行き先の分散化や新規需要の創出という仮説を立証した。
訪日客向けのサービスも視野に入れ、近く海外法人を設立する予定。台湾などでは現地の人々がハフを利用しており、需要を見込んでいる。
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