都道府県公式サイトの閲覧数躍進 割引施策が貢献 JTBなど旅行会社も回復傾向
2023.02.27 00:00
日本観光振興協会が発表した22年の観光関連サイト推計閲覧者数ランキングで、大半のサイトの閲覧者数が前年比10%増以上となり、コロナ禍前の19年の水準にほぼ回復した。コロナの感染拡大が落ち着いてきたことなどが背景。なかでも都道府県の公式観光サイトはさらに高い伸びとなり、全国旅行支援・県民割などに関連した検索が目立つなど、影響が顕著だった。
調査はネット行動分析サービス会社のヴァリューズとともに、全国の20歳以上の男女モニターの協力で実施した。事業者サイトではランキング上位のじゃらんnetや楽天トラベルなど宿泊予約サイトも堅調な伸びを見せたが、JTB、日本旅行など店舗を持つ旅行会社の閲覧者数が大幅に増えていることが特徴の1つ。
都道府県の公式観光サイトでは、引き続きOSAKA-INFOと観光三重が閲覧者数で2強だが、観光かながわNowがPCで313.8 % 増と圧倒的な伸び。HYOGO!ナビも209.0%増と高い伸びで、それぞれPCでの3位と5位にランクインした。2つのサイトとも検索のキーワードで県民割や全国旅行支援のキャンペーン名が大半を占めており、消費者にとって魅力的な割引施策の展開が閲覧者数の増加に大いに貢献したものと見ている。
事業者サイトでPC・スマホとも引き続き1位と2位のじゃらんnetと楽天トラベルは、伸び率がプラスに転じた。21年は前年割れとなっていた。一休.comもPCで順位を6位から3位にランクアップ。JTB はPCで33.6%増、日本旅行は57.8%増、エイチ・アイ・エス(HIS)は55.8%増と高い伸びで旅行会社サイトは全般的に回復傾向。鉄道・航空の交通機関サイトも21年に比べ回復傾向にある。
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