子供の体験格差解消へプロジェクト リディラバなど4者 無償でプログラム提供
2023.02.06 00:00

社会課題の早期解決をテーマに教育旅行などを行うリディラバは、アソビューなどと4者で「子どもの体験格差解消プロジェクト」を立ち上げた。経済的問題や不登校などを理由にさまざまな体験の機会に乏しい状況にある子供たちに、自然・文化・社会的な体験の機会を無償で提供し、自分らしく生きる力を育める社会の実現を目指す。
25年3月までの3年間に、地方での宿泊型体験を軸に1000人の子供たちに機会を提供する。体験格差のない社会の実現に向けた調査・研究にも取り組む。企業協賛・協働の推進や各種助成金・補助金の活用なども図る。
体験は子供たちの協調性や忍耐力を高めるために重要とされているが、特にコロナ禍の影響で制限されてきた。リディラバの安部敏樹代表取締役は、「いま手を打たないと、経済的な理由などによる体験格差がもっと広がってしまう強い危機感がある」と語る。
プロジェクトの発起人には、リディラバとアソビューのほか、こうゆう(花まる学習会)、慶應義塾大学総合政策学部の中室牧子教授が名を連ね、リディラバに事務局を置く。
リディラバはまず、3月に越後妻有で行われる大地の芸術祭を舞台にした宿泊型体験ツアーを実施する。その後も、花まる学習会がこれまで自社の児童向けに実施してきた自然体験プログラムを生かし、連携して子供たちに提供するなどの取り組みを進める。体験格差に関する調査では、中室教授がその監修などを行う。
アソビューは運営資金の調達役を担い、自社の体験アクティビティー予約サイトのユーザーから、たまったポイントなどで寄付を募る。将来的には全国の提携先の事業者と連携し、体験を提供する仕組みをつくる。
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