国際線の需要回復・増大を支援 航空局の23年度予算、地方空港へ誘客促進
2023.01.23 00:00
政府が閣議決定した23年度予算案で、国土交通省航空局関係は空港整備勘定が3942億円(前年度3896億円)、非公共予算の一般会計は63億7000万円(同65億円)でほぼ前年度並みとなった。コロナ禍で大打撃を受けた航空関連業界の経営基盤強化を空港使用料や航空機燃料税の軽減、無利子貸付等で支援するほか、航空需要の回復を見据えた空港の受け入れ環境整備、脱炭素化へ持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進などに取り組む。
航空需要の回復・増大に向けては、今後の訪日客の本格的な受け入れ再開を見据えた空港施設整備や、訪日誘客支援空港として認定している地方空港に国際線の運航再開等の支援を行う。22年度補正予算も活用し、新型コロナの感染リスク最小化が図れるよう待合スペース等の密集防止、空調・換気設備の機能向上、衛生設備の非接触化などの整備を補助する。航空旅客の利便性を向上させることで国際線の新規就航・増便を促進するため、搭乗橋やバゲージハンドリングシステム等の整備を補助する。緊急対策として航空・空港会社の人材確保も支援する。
訪日客の本格的な受け入れ再開には地方への誘客促進が重要であることから、訪日誘客支援空港の国際線着陸料の割引・補助、チケットカウンター設置、グランドハンドリング等の経費支援も行い、地方空港国際線ネットワークの早期回復・拡大を促進する。
国際拠点空港の整備では、羽田空港に直接乗り入れるJR東日本の羽田空港アクセス線(仮称)の整備に本格着工する。成田空港では引き続き、B滑走路の延伸と3本目の滑走路の新設等に向けた機能強化への取り組みを支援。関西空港や中部空港では、航空保安施設の更新等を進める。
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