ANAHD、25年度にコロナ前超え 今期黒字予想を上方修正 国際線・レジャーけん引役
2022.11.14 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2022/11/paper-plane-1607340_640.jpg)
ANAホールディングス(HD)は23年3月期中間期(22年4~9月)で営業利益314億円を確保し、上期として3年ぶりの黒字転換を果たした。前年同期は1160億円の赤字だった。これを受けて通期業績予想を上方修正したほか、25年度までの次期中期経営計画で売上高2兆円、営業利益2000億円とコロナ前を上回る水準を目指す方針を打ち出した。
中間期の売上高は83.4%増の7907億円。国内線は6月下旬から大型機B777型の運航を再開して回復する需要を着実に取り込み、国際線は日本発ビジネス需要や3国間需要を取り込んで単価が26%上昇した。経常利益・純利益も黒字となった。
下期は全国旅行支援の開始などでレジャー需要が回復をけん引すると見て、供給量を大幅に増やす。国内線旅客数は期末にコロナ前水準に回復すると見通す。国際線は60%水準と予想。全日空便は需要の回復が早い北米・アジア線の供給量を大幅に増やし、ピーチ・アビエーションは12月に関西/バンコク線を開設して中距離線に進出する。
通期業績は、営業利益が当初予想から150億円多い650億円(前期は1731億円の赤字)、最終利益は190億円多い400億円(同1436億円の赤字)に上方修正した。
次期中期経営戦略は今年度内に策定する。国際線、レジャー、訪日客を成長ドライバーとして利益を最大化する。
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