ANAとJAL、初の系列超えコードシェア 地域航空の旅客増加へ
2022.08.29 00:00
九州を本拠地に離島生活路線を運航する3社と全日空(NH)、日本航空(JL)でつくる地域航空サービスアライアンス有限責任事業組合は、10月30日から系列を超えた共同運航(コードシェア)を開始する。JL子会社の日本エアコミューターとJLが運航面などで支援する天草エアラインが運航する便にNH便名を付け、座席をNHが販売する。その逆もあり、NHが出資するオリエンタルエアブリッジの座席をJLが販売する。系列に捉われないコードシェアはこれが初めて。
同アライアンスは、地域航空の維持に向けて機材・部品調達の効率化や営業強化で協力する目的で19年に発足した。経営基盤の脆弱さや少数機材による高コスト構造などの課題に対し、従来の協業から一歩踏み込んだ枠組みの下で解決を図る狙い。昨年9月には、メンバー5社による共同プロモーションを展開しており、新たなコードシェアはそれに続く主要施策。販路を広げて需要を創出し、旅客増につなげる。
予約・販売を8月30日から開始。コードシェアの対象路線は天草エアラインの天草/熊本線など2路線8便、日本エアコミューターの鹿児島/屋久島線など14路線44便、オリエンタルエアブリッジの長崎/対馬線など5路線22便。
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