ユナイテッド航空、近場リゾートから海外旅行需要掘り起こし 市場回復へ「規制緩和を」
2022.08.08 00:00
ユナイテッド航空(UA)のマセル・フークス国際路線営業担当副社長が来日し、コロナ禍からの日本市場の立て直しに向け、近場のリゾート路線から需要を掘り起こしていく考えを示した。8月に入り、グアムへ中部線と福岡線を週2便で再開し、成田線を週21便に増便した。7月から週3便で再開した関西線と合わせると、コロナ前の週52便の約半分に回復した。
フークス副社長は強化理由について、「グアムは海外に2年以上行っていない人にとって行きやすいデスティネーション。その経験を踏まえ、次に向かうことができる。海外旅行回復の先駆けとなるのでは」と語る。グアム政府観光局のGoGo!GUAMキャンペーンに旅行会社が積極的に参加し、帰国前の無料PCR検査など支援体制も整う。ミクロネシア線は9月1日から成田/サイパン線も週3便で開始するため、一層充実する。
米国本土線も8月から週39便と約50%まで回復した。ただ、東南アジアへの乗り継ぎ需要や貨物に支えられているのが実情だ。
日本以外の路線では回復が進む。米国/大西洋線は需要が19年水準を上回り、豪州線は新規就航を検討するほどだという。「日本の市場回復には、現地出国前検査やビザ取得、入国者数制限など規制緩和が必要」と要望した。
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