KNT-CT、6割増収で赤字縮小 今期の黒字化予想 非旅行業を強化
2022.05.23 00:00
KNT-CTホールディングスの22年3月期の連結決算は、売上高が前期比59.2%増の1399億5700万円となり、営業損失が76億8600万円に縮小した。前期は270億8200万円の赤字だった。国内旅行でGoToトラベルキャンペーンが再開されず、観光目的の海外・訪日旅行も水際対策により取り扱いができないなど、旅行事業は低迷したが、諸経費の見直しや観光施設の運営など非旅行業が下支えした。最終損失は57億7100万円に大幅に圧縮した(前期は284億5600万円の赤字)。
今期は売上高で85.1%増の2590億円、40億円の黒字転換を予想。米田昭正代表取締役社長は「どれだけ非旅行業を伸ばせるかだ」とする。国内旅行の回復は、コロナ禍の影響のない18年度との比較でクラブツーリズムが100%、近畿日本ツーリスト(KNT)の個人旅行が70%と見込む。一方、海外旅行はクラツーが10%、KNT個人旅行が25%にとどまると予想。6月以降のハワイ・グアムツアーを発売するなど商品数は回復に向かうも、入国者数制限や仕入れ値による旅行代金の上昇、円安、ウクライナ情勢が予約に影響するとみる。
米田社長は「ワクチン接種やPCR 検査の受け付け業務を200自治体から700件請け負った。この関係性を非旅行業に生かしていきたい」としている。
【あわせて読みたい】KNT-CT、赤字額が大幅縮小 第3四半期のみでは営業黒字化 KNT-CT、債務超過を解消 中間期決算 売上高3.6倍で赤字も縮小
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
キーワード#クラブツーリズム#新着記事
キーワード#決算#新着記事
キーワード#海外旅行#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
箱根でロボット案内の実証実験 訪日客増でスタッフ確保に課題
-
来たれ!クルーズブーム 日本船建造ラッシュをてこに
-
「成長はリスクを取ってこそ」 カブクスタイル砂田CEO、HafHで第2ステージへ
-
HIS、旅行業の社内カンパニー設置 持ち株会社制移行を見据え
-
主要旅行業者の6月取扱額、国内・訪日が19年比8割回復 募集型との差大きく
-
高騰する米大学の授業料
-
HIS、コンテナホテルに出資 株式20%取得 地方への誘客拡大
-
交通空白解消へ概算要求274億円 ライドシェアで地域と観光の足を確保
-
ヤマト営業所で手荷物預かり 難波に自動搬送型の保管システム
-
産官学連携ツアーで完売目指す 阪急・日大・三島市 マネタイズのモデルを提言へ