やまなしグリーン・ゾーン認証、国際衛生基準WHSRと認証互換 感染対策の評価獲得へ 上位制度も新設
2022.04.18 00:00

山梨県はコロナ感染症予防対策を徹底し、県全体で安心・信頼の提供による誘客をいっそう強化する。対策を十分に講じている施設に「やまなしグリーン・ゾーン認証」のマークを交付し、特設サイトで施設名や取り組み内容を紹介してきたが、新たに国際衛生基準と連携して国際的な評価獲得につなげる。グリーン・ゾーン認証制度をさらに進化させ、持続可能な対策を追加した上位認証制度の「やまなしグリーン・ゾーンプレミアム」も新設した。
グリーン・ゾーン認証のうち宿泊施設を対象とした認証基準と国際衛生基準である「WELL Health-Safety Rating(WHSR)」の認証項目に互換性を持たせる。WHSR運営団体の国際ウェルビルディング協会から承認を受けた。グリーン・ゾーン認証を取得した宿泊施設(2月25日時点で1298件)がWHSRの認証を受ける際には、全27項目中5項目の審査が免除され、必要ポイントの一部を獲得できる。
WHSRの認証数は世界104カ国で約3万件に上り、大手を含む多くのホテルが取得を進めている。認証互換は日本初、世界でも3番目。グリーン・ゾーン認証が世界で認められた証しともなる。国際衛生基準との連携を図ることで、インバウンド再開の際に山梨県が旅行先として選ばれるよう優位性を高める。
グリーン・ゾーン上位認証制度では、感染対策に入場管理や空気質・水質管理などの項目を加えたほか、対策責任者の明示、業務改善の推進、感染症発生時の事業継続計画(BCP)の作成などを求める。ゴールデンウイーク明けをめどに申請受付を開始し、夏にも認証を行う。コロナ禍を経て十分な感染対策を求める海外からの富裕層へ、世界レベルでの安心な環境を提供できる山梨をアピールする。
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