お出かけ情報メディア、閲覧数躍進 宿泊予約系は苦戦 自治体は新潟・岡山が2桁増
2022.02.14 00:00

日本観光振興協会が発表した21年の観光関連サイト閲覧者数ランキングで、事業者サイトでは、近場を含むお出かけ情報メディアのaumo(アウモ)やRETRIPなどが高い伸びを示した。aumoはPCからの閲覧が前年比56.6%増、スマートフォンからは37.2%増と躍進。RETRIPもPC36.6%増、スマホ20.6%増とともに2桁の伸び。観光やホテルの情報だけでなく、ランチなどグルメ関連や身近な店舗のお得情報など、幅広く暮らしにまつわる情報提供がコロナ禍での旅行需要の減少を補ったようだ。
一方、苦戦を強いられたのが宿泊予約サイトだ。じゃらんnetと楽天トラベルはPC・スマホとも引き続き1位と2位の閲覧者数ながら前年割れ。トリップアドバイザーやYahoo!トラベルは2~4割減少した。ただし、一休はPCで6.7%のプラスを確保した。調査はネット行動分析サービス会社のヴァリューズとともに、全国の20歳以上の男女モニターの協力で実施した。
都道府県の公式観光サイトでは、OSAKA-INFOと観光三重が閲覧者数で2強だが、大阪は緊急事態宣言が繰り返し発令された影響からか、前年より2割ほど減少した。これに対して好調だったのがにいがた観光ナビと岡山観光WEB。PC・スマホとも高い伸びを獲得し、ともに5位以内にランクアップした。特に新潟はPC が31.4%増、スマホが53.3%増と高い伸び率で、佐渡島や燕三条など新潟ならではの観光地や地場産業の魅力などの発信が集客に奏功したとみられる。
なお、検索のキーワードは、モデルコース、観光マップ、穴場などが上位。混雑を避けたい、効率良く観光地を巡りたいなどのニーズによる下調べでの利用が多いようだ。
【あわせて読みたい】HP閲覧、事業者苦戦も自治体堅調 都道府県別トップの大阪3割増
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