行き先知れずの旅で好奇心刺激 ピーチや読売旅行、コロナ下で新規需要開拓
2022.01.03 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/0117_P04-02_R.jpg)
依然として出口が見えない新型コロナウイルスの影響が続くなか、安心・安全を前提に新たな旅行需要開拓の模索が繰り広げられている。その1つが、“行き先知れず”の旅をお得な価格で体験できるドキドキ・ワクワク感を刺激しようというもの。若年層の新規獲得も見据え、取り組みが増えてきた。
読売旅行は通常の半額以下で購入できる日帰りバスツアー「行き当たりばっ旅」を発売した。感染対策のために多くのバスツアーで乗車人数に制限を設けたり、価格がやや高めになったりするなか、手軽にバスツアーの楽しさを体験してもらおうという狙いだ。
出発日までおおむね2週間となった通常1万円以上のバスツアーを一律4980円で提供する(1人参加は6980円)。購入時点で指定するのは出発地と日にちだけで、行き先は出発4~6日前にEメールで送られる最終日程表でわかる。オンライン限定で初回の1月販売分は関東圏発とした。行き先は同社のコントロールに一任されるため、バスの空席削減など運行効率の向上にも役立つとみられる。
ピーチ・アビエーションは8月に開始した「旅くじ」がヒットし、販売場所を急速に増やしている。いわゆるガチャ形式のカプセル型自販機で1回5000円で購入すると、航空券を購入できる6000円分(または1万円分)のポイントが入っている。行き先はあらかじめピーチが指定する。大阪から東京、名古屋、福岡の各市内に広げ、成田着11路線、関空着13路線の機内でも販売を開始した。機内では客室乗務員が手にする袋からカプセルを選ぶアナログ式にし、イベント感を盛り上げた。
旅くじは市中での売り上げが1万個を超えた。日頃は考えていなかった方面への旅行需要も捉えている。
【あわせて読みたい】読売旅行、添乗員同行ツアーにワクチン・検査義務 需要回復の切り札に 読売旅行が新ガイドライン バス乗車数抑制、ゆとり型に転換
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
-
?>
-
人生に不可欠な“遊び”の場を訴求 カリフォルニア観光局、ブランド刷新で
?>
-
年間平均キャンプ回数が過去最高 日常生活に定着 ソロキャンプも増加
?>
-
ドイツ観光局、開局50周年で需要喚起強化 日本市場は緩やかな回復
?>
-
日本の宿泊施設に新評価基準 ミシュランキーが登場、108軒選出
?>
-
旅行心理、家計に余裕なく節約志向 JTB総研調査 20代は海外旅行に前向き
?>
-
ノルウェージャンクルーズ、ブランドの認知度拡大へ 旅行会社に訴求 日本市場重視で
?>
-
オーストリア観光局、日本事務所開局50周年 24年は記念イヤー尽くし
?>
-
日本人の一人旅、世界で最多 ユーロモニター調査、個人重視傾向が顕著
キーワード#LCC#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
釜石市、持続可能な観光でまた称号 日本初のゴールド賞 鍵は地域のマネジメント
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
-
ファーイースト・ホスピタリティ、日本で3軒目のホテル運営開始 3倍の2000室に拡大へ
-
6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響
-
日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
-
競争入札と談合 成長領域の落とし穴
-
日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
-
『奏で手のヌフレツン』 壮大な神話のような読了後の満足感
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く