国際会議、リモート化が進行 JNTOの20年開催統計、昨秋以降の増加顕著に
2021.12.13 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/1220_P05-01.jpg)
日本政府観光局(JNTO)のまとめによると、20年に日本で開催された国際会議の参加者総数は前年比95.2%減の9万6271人(うち外国人6603人)で、現行基準の統計では過去最低となった。開催件数は93.9%減の222件となり、コロナ禍の影響で人数・件数とも大幅に減少した。
開催形態では、感染拡大に伴う水際措置の強化で外国人の会議参加者が入国困難となるなか、オンライン手法などの活用によるリモート会議を導入する動きが5月以降増加したのが大きな特徴。JNTO は統計上、リモート会議を国際会議と見なしていないが、一定条件をクリアしたものを基準外会議として特例的にカウントすると、20年には本来の基準による222件の会議に加えて678件の基準外会議があり、合わせて900件が開催されたことになる。
月別の開催状況を見ると、本来の基準を満たす会議の95.0%に当たる211件は1~2月に開催され、3月以降は中止や延期を余儀なくされて激減。それが5月以降は徐々にリモートにシフトしていくという変化が明らかになった。リモート会議の開催件数は4月まで0件または1桁台だったが、5月以降は毎月2桁以上に増加し、9月は150件、11月は138件を記録した。しかし、それらを加味した900件でも前年の24.9%にとどまった。
JNTOは国際会議の定義を、国際機関・国際団体または国家機関・国内団体(公共色を帯びていない民間企業を除く)が主催し、日本を含む3居住国・地域以上から50人以上が参加することなどとしている。今回はこれに加えて全国からの開催報告のうち、すべての基準は満たしていないが定量面のみ基準値を上回ったリモート会議を基準外会議として数えた。
【あわせて読みたい】MICE業界再興へ方向性 ICCA部会の国際会議「ハイブリッドで収益拡大」 19年国際会議、五輪効果で過去最高の3621件 横浜市121件増
カテゴリ#インバウンド#新着記事
-
?>
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
?>
-
観光庁、デジタルノマド実証に5事業を選定 受け入れ体制の整備推進
?>
-
再訪したい国1位も地方誘客に課題 ジャパンブランド調査 認知度低く情報不足
?>
-
訪日客の困り事、1位はごみ箱不足 観光庁調査 コミュニケーションも依然課題
?>
-
JATA、意識調査でインバウンド受け入れの課題洗い出し DMOや観光事業者に協力呼びかけ
?>
-
訪日客のコト消費、底上げが課題 コロナ前より拡大も支出割合少なく
?>
-
23年外客数、フランスが1億人到達 スペイン・米国が上位固める 日本は14位
?>
-
今治・しまなみに地域通訳案内士 市が育成 サイクリングの知識習得促す
キーワード#JNTO#新着記事
キーワード#MICE#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
釜石市、持続可能な観光でまた称号 日本初のゴールド賞 鍵は地域のマネジメント
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
-
ファーイースト・ホスピタリティ、日本で3軒目のホテル運営開始 3倍の2000室に拡大へ
-
6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響
-
日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
-
競争入札と談合 成長領域の落とし穴
-
日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
-
『奏で手のヌフレツン』 壮大な神話のような読了後の満足感
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く