GoTo、都市部ホテルに配慮を 星野リゾート代表が制度設計に提言
2021.10.18 00:00
星野リゾートの星野佳路代表は10月13日のオンラインプレス発表会で、政府が再開を検討するGoToトラベルキャンペーンに関し、都市部のホテルに配慮が必要との考えを示した。旅行機運を盛り上げるのではなく、需要の下支えを目的にすべきとの考えで、訪日旅行の回復まで継続を求めた。
GoTo2.0への提言として持論を述べた。昨年のGoToトラベルでは、東京周辺や軽井沢などは施設の大小にかかわらず予約が埋まった一方、都市部は恩恵を受けなかったという。中小事業者への配慮が取り沙汰されるなか、「高価格帯や大手にメリットがあったというのは実態とは違う」と分析した。
全体の制度設計では、曜日や金額などで補助率や上限を変更しないシンプルな構造を求めた。旅行会社の作業が煩雑になることを避け、消費者にはわかりやすさが必要とした。すでに再開に備えて買い控えが見られるといい、「時期を早く決定すべき」と指摘した。
訪日旅行の回復は22年は15%にとどまり、完全回復は大阪・関西万博が開かれる25年と見通す。都市ホテルは訪日旅行需要が戻るまで本格回復は見込めないとした。
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カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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