カリブ海のアルバ、健康アプリで来島者管理 感染症対策と観光業再開に一手
2021.05.24 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/aruba-4881217_1920_R.jpg)
カリブ海のオランダ領の島、アルバはSITAおよび分散型IDの開発を手掛けるインディシオ・テックと協力し、来島者がモバイルデバイスで健康状態を安全に共有できる「アルバ・ヘルス・アプリ」を試行した。観光客がプライバシーを保護しながら島内を安全に移動できるようにするのが目的。ブロックチェーンを使い、訪問者ごとに単一のデジタル証明を作成する。
アルバでは、来島者が到着後72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明を提供する必要がある。新アプリを使用すると、検査機関がモバイルで旅行者に結果を直接送信でき、旅行者はアプリを介して保健局と結果を共有できる。当局が結果を確認すると、アプリはQRコードを表示。 ホテルやレストランなどがこれをスキャンし、入場を許可する前に検査結果を確認できる。
SITAラボのガス・ピナ部長は、「旅行者にとって安全かつシームレスで、ホテルやレストラン、その他の場所のスタッフが健康データを見たり、新型コロナウイルスの最新ルールを解釈したりする必要もない」と語った。
アルバのダンギ・オドゥバー観光・公衆衛生・スポーツ大臣は、「アプリは感染症リスクを管理しながら島内の観光業を再開するという2つの課題のバランスを取るための基本。訪問者が島内を自由に移動するのに必要な適切な文書を入手できると同時に、個人情報を漏らさずに信頼できるステータスを簡単に確認できる。革命的な前進だ」と述べている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Aruba tests blockchain-enabled COVID credential app」
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