県内旅行に1泊最大7000円補助、感染状況に応じた判断「あくまで県」
2021.04.05 00:00

観光庁はGoToトラベル事業を再開するまでの観光産業への支援策として、都道府県が実施する県内旅行の割引に補助金を交付する。新型コロナウイルスの感染状況がステージ2相当以下と判断した都道府県を対象に、旅行代金の割引と地域クーポン券の付与で1人1泊当たり最大7000円を支援する。4月1日以降、準備が整った都道府県から開始し、当面、5月31日宿泊分まで実施する。予算規模は約3000億円。
緊急事態宣言は解除されたものの、感染状況に照らすと全国規模での移動を前提とするGoToトラベルの再開は当面難しい。一方で、旅行需要の減少による観光関連事業者への打撃は深刻で、すでに27県が宿泊割引など独自の需要喚起策を講じている。各県知事からの要請を受け、財政支援を決めた。
居住地と同一県内の旅行や宿泊の代金について、1人1泊5000円、代金の50%を上限に支援する。日帰り旅行も同様。旅行期間中に地域の土産物店や飲食店、公共交通機関で使えるクーポン券には2000円を追加で支援する。旅行会社、宿泊施設、宿泊予約サイト運営会社は割引価格で販売する。
支援の利用は都道府県に委ねる。今後、感染が拡大することも想定されるが、赤羽一嘉国土交通相は「今回の支援はあくまで県が主体」としており、感染状況に応じた判断について「やめるのも継続するのも県に委ねる」(同)。
なお、4月1日時点で都道府県からの申請はまだない。
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