観光庁第3次補正予算1.9兆円、GoToトラベルや観光拠点再生
2020.12.28 00:00
政府が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う追加経済対策などを盛り込んだ20年度第3次補正予算で、観光庁の予算額は1兆961億円となった。GoToトラベル事業に1兆311億円、既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業に550億円を投じる。
感染拡大防止と観光需要回復のための政策プランの重点施策。6月末まで延長するGoTo トラベルでは、中小事業者や被災地など、観光需要の回復が遅れている事業者や地域に配慮して運用する。予算を消化し切れていないなかでの大型配分だが、初期の割引充当分の約8000億円のうち7000億円超を旅行会社や宿泊施設に配分済み。観光庁の蒲生篤実長官は「支援が追い付かなければ事業者の持ち出しになる。6月末まで不足せず継続するための予算」と説明した。中小事業者などへの配慮の具体的方策は検討中で、動きを加速させる。別途、予備費として3119億円も確保した。
「観光地のリニューアル」(蒲生長官)と位置付ける既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業では、観光拠点の魅力と収益力の向上に向け、宿泊施設や飲食店、土産物店などの改修や廃屋の撤去などを短期集中で支援する。
このほか、漁業や農業と観光を組み合わせるなど、縦割りを排した連携によるコンテンツ造成促進に50億円。公共交通機関の新技術を活用した感染拡大防止策の導入推進や訪日小規模ツアーの試行にも50億円が配分された。
【あわせて読みたい】政府の観光需要回復政策プラン 21年度観光庁予算、4割減の408億円
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