ルフトハンザ日本支社長、日本/欧州間のトラベルバブル要望

2020.11.23 00:00

ブンケンブルク日本・韓国支社長

 ルフトハンザ・グループのドナルド・ブンケンブルク日本・韓国支社長は11月17日にオンラインで会見し、ドイツをはじめとする欧州と日本の双方で空港の新型コロナウイルスの検査体制を充実させ、隔離措置なしで相互の渡航を認める「トラベルバブル」の早期実現を訴えた。

 同社は空港運営会社や遺伝子解析検査などを手掛けるセントゲンと提携し、5月以降、フランクフルトなど主要7空港に検査センターを開設している。出発前に迅速に検査を行い、陰性ならば搭乗できる。今夏に20万人が利用した。対象路線を現行の欧州域内から大西洋線に広げる計画。

 ブンケンブルク支社長は、「こうした仕組みがトラベルバブルを促進する。日本との往来は入国時の14日間隔離が課題となっているが、出発前と到着のいずれも検査結果が陰性ならば措置は不要」と指摘した。

 ルフトハンザ・グループはコロナ禍でも日本線を維持し、羽田/フランクフルト線と成田/チューリヒ線をそれぞれ週3便で運航している。コロナ前の供給量の20%相当。他の路線も再開に備えているが、「入国規制に依存するため、日本の空港での規制緩和が必要」と改善を求めた。

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