東京都、オンラインツアーを促進 造成事業者に助成金

2020.10.26 00:00

 東京都は、都内の旅行業者や宿泊事業者、観光バス事業者にオンラインツアの造成・販売を促している。経費の一部を補助し、映像などにより国内外の遠隔地にいながら都への旅行気分を味わうことができる環境を整備する。オンラインツアーはコロナ禍で注目を集めているが、コロナ後も継続して来訪意欲を高める手段として期待が高い。観光庁が21年度予算の事項要求でデジタルトランスフォーメーション推進策に盛り込むなど、行政や自治体での活用が活発になっている。

 都は1件当たり200万円を上限に経費の50%を補助する。現地調査やニーズ調査、受け入れ体制整備、添乗員・ツアーガイド手配、VR(仮想現実)など新技術を組み合わせたコンテンツ作成にかかる経費が対象。商品造成・販売・運営とコンテンツ作成の4つに分け、項目に応じて上限も設けた。映像作成会社などに委託する経費などコンテンツ作成は100万円、ツアー企画費など商品造成や販売のための広告宣伝費、ツアー催行で必要となるガイドなどの運営費は計100万円を上限とした。21年3月まで実施される商品が対象となる。

 東京都は助成策に先立ち、10月18日から東京観光財団とともにオンラインツアーを開催し、取り組みを強化している。都内観光協会などと協力し、歴史や文化、自然などをテーマに都内の観光名所をウェブ上で案内するツアーを実施。参加費を無料とする一方、地域の特産品を購入してもらい、事前に送付してツアー実施時に体験してもらう仕組みとした。

 たとえばガイドと巡る両国相撲ツアーでは、国技館や回向院、吉良邸跡など、相撲にゆかりのある場所を訪れる。相撲力士の浴衣生地マスクと菓子代として1800円の費用がかかる。