IPWも開催断念 ダウCEO「来年は米国旅行再構築の鍵に」

2020.04.27 00:00

アナハイムで昨年開催されたIPWの商談会の様子

 USトラベル・アソシエーションはラスベガスで5月30日~6月3日に開催を予定していたIPW(インターナショナル・パウワウ)の中止を決めた。新型コロナウイルスのまん延を受けた措置。IPWは米国最大のトレードショーとして毎年場所を変えて開かれ、これまで51回を数える。旅行の国際的イベントは、ドイツで毎年3月に開催されるITBベルリンも中止を余儀なくされている。

 USトラベル・アソシエーションのロジャー・ダウ・プレジデント兼CEOは、「あらゆる可能性を検討したが、米国と世界中での旅行制限、フライトの減便、ソーシャル・ディスタンスの励行、自宅待機命令などにより、実施は不可能」とコメントを発表した。参加予定者に対し、払込金の払い戻しを行う。

 ダウCEOは、IPWは単なるイベントではなくコミュニティーだとして、「来年はステークホルダーが米国への旅行を再構築するためのターニングポイントとして記憶されるものとならなくてはならない」との考えを示した。