奈良に醤油蔵のホテル開業へ しぼり体験プログラムも用意
2020.04.13 00:00
奈良県最古の醤油蔵元マルトの醤油蔵を改装した宿泊施設「NIPPONIA田原本 マルト醤油」が7月、磯城郡田原本町に開業する。マルトは1689年創業で、大和棟と呼ばれる奈良伝統建築様式がそのまま残る屋敷(写真)の一部を全7室の客室に改装した。醤油を使った料理を楽しめるレストランを併設したほか、醤油のしぼり体験ができるプログラムも用意する。
醤油蔵は1950年ごろに閉鎖されたが、18代目当主の木村浩幸氏が蔵に残る古文書を読み解き、約70年間眠っていた酵母を使った醤油づくりに再挑戦した。地域には日本最古とされる大神神社の別宮・村屋神社や邪馬台国説がある纒向遺跡などもある。季節によっては大豆や小麦など、醤油の原材料が育っている様子を周辺の畑で見ることができ、収穫体験も可能。
醸造文化の再興を機に、大和の魅力を凝縮して体験できる拠点を目指す。
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