主要旅行業者の1月取扱額4.8%減 新型ウイルスの影響じわり

2020.04.13 00:00

 観光庁がまとめた1月の主要旅行業者48社の総取扱額は、前年同月比4.8%減の2887億9377万円となった。海外旅行は6.8%減の1052億2738万円。新型コロナウイルスが中国湖北省武漢市から徐々に広がり、中国の主要観光施設が閉鎖され、日本からの募集型企画旅行などに影響が及んだ。一方、外国人旅行は春節休暇やMICEが下支えし、21.0%増の125億6747万円となった。国内旅行は雪不足でスキー商品が伸び悩み、5.1%減の1709億9891万円だった。

 企業別では大手上位5社が軒並み前年割れとなり、総取扱額でプラスは13社にとどまった。伸び率は、国内と外国人旅行が好調だった富士急トラベルが40.9%増と最大。エアトリ(29.7%増)、西武トラベル(22.3%増)と続いた。