自分のルーツをたどる旅 エアビーが10地域・52カ国で展開
2019.10.21 01:00
エアビーアンドビーは、米国の遺伝子検査会社である23アンドミーと提携し、「DNAトラベル」として自分のルーツである場所を訪れ、その地方独自の体験をするプランを提案している。欧米では数年前から祖先を知る遺伝子検査が人気を集めており、ルーツを巡る旅への需要が高いという。東アジアやアフリカ地域における祖先判別機能分類が詳細になったこともあり、日本でも注目が集まりそうだ。
遺伝子検査の祖先を知る項目では、自分がどの地域に属する人種と似た遺伝子を持っているか、地域・国別にパーセンテージで示すことができる。エアビーのウェブサイトでは、その分類にあわせた10地域・52カ国の宿泊や体験などへ誘導する。
例えば、東アジア地域では、中国、インドネシア、日本、韓国、タイを掲載している。検査結果に応じた自身のルーツを訪ね、上海では墨絵を書いたり、バリ島ではオーガニック農場から直送の野菜を使った料理作り、ソウルではキムチ作りなど、その土地ならではの体験を提案する。
エアビーはルーツを巡る旅についての調査報告もしており、14年と比較してルーツを追跡する旅行者は500%増加していると発表した。また、19年1~ 3月に23アンドミーで遺伝子キットを購入した53%は、祖先に関する情報を知りたいという理由で検査を受けていたと報告しており、今後も需要は高いとみている。
旅行形態については、カップルまたは一人旅が主流で全体の78%を占めているという。また、年齢が上がるにつれて、自分自身のルーツを理解したい欲求が高まっていくとして、60~ 90歳の需要が高いと分析している。
カテゴリ#海外旅行#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
新上五島町に観光案内ロボット あえて人が遠隔操作 雇用機会にも
-
修学旅行脱ピンチの糸口 無償化が投じる一石
-
シンガポール政府観光局が開局60周年 観光の目玉続々オープンで誘致に拍車
-
8月の主要旅行業者取扱額、3分野ともに19年比7割 業務渡航が先行
-
訪日キーパーソンが語る未来に続く本物の価値
-
アジアの中高所得層、旅行を優先 収入の23%を支出へ 日本は人気上位
-
DXで稼げる地域へ15件採択 観光庁、予約サイト構築やCRM支援
-
サステナブル意識と行動に乖離 トリップ・ドットコム調査 旅行会社は積極的な情報提供を
-
『パーティーが終わって、中年が始まる』 氷河期世代の疲れた今に
-
旅費高騰の修学旅行、方面や時期見直し意向が顕著 泊数減も検討課題