東京五輪ツアー、全競技会場制覇や復興応援など幅広く
2019.08.12 09:37
東京オリンピック・パラリンピックの公式パートナーである JTB、KNT-CTホールディングス、東武トップツアーズの3社は五輪公式観戦ツアーを発表した。各社のウェブサイトを通じた抽選販売で、7月24日から予約受け付けを開始。全競技会場制覇や復興 応援ツアーなど各社が異なる特徴を打ち出しており、出足は好調のようだ。
KNT-CT傘下の近畿日本ツーリストは、制覇シリーズと称し、全競技会場40カ所を網羅する観戦券とホテル宿泊を付けた19日間ツアー(2人1室利用で1人202万円)など3コースのほか、観戦にテーマを持たせた6日間の3コースを用意した。酒井博執行役員国内旅行部長は「テーマ性のあるツアーを手掛けられるのが強み」と語り、競技特性を踏まえ、美しさ・速さ・強さを切り口とした。発売から1週間の時点で想定を上回る申し込みがあり、なかでも「美しさ」を競う新体操・水泳・馬術観戦コース(同29万8000円)に予約が集中しているという。気軽に参加できる3日間(同9万3000円~)も設けた。
福島復興応援を目玉にしたのは東武トップツアーズ。開会前に福島で開催されるソフトボール日本代表の2試合を観戦し、土湯温泉の旅館に宿泊する2泊3日のプランで、東京発の往復鉄道利用で16万8000円(4人1室の1人料金)。東京発着が中心だが、大阪・名古屋発コースにも予約が集まっている。
最も高額なプランを用意したのがJTBで、開・閉会式に加え3位決定戦・準決勝・決勝のいずれかで16競技を上級席で観戦できる18泊19日のコースを450万円(2人1室の1人料金)で設定。同商品を含むツアー提供数は391組782人分。今後、観戦チケットを入手した人向けに宿泊や交通を含むプランも販売する予定。
カテゴリ#地域の観光#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
釜石市、持続可能な観光でまた称号 日本初のゴールド賞 鍵は地域のマネジメント
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
-
6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響
-
ファーイースト・ホスピタリティ、日本で3軒目のホテル運営開始 3倍の2000室に拡大へ
-
日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
-
競争入札と談合 成長領域の落とし穴
-
日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
-
『奏で手のヌフレツン』 壮大な神話のような読了後の満足感
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く